絵葉書茨城県立図書館
- 2015/08/23
- 17:03
戦前の茨城県立図書館は今の水戸市立第2中学校の所にあった。明治37年の開館である。設計者は駒杵勤治である。彼は明治35(1902)年東京帝大卒業後,茨城県に赴任し,わずか2年余の在職中に県立図書館や土浦中学校本館、水戸商業学校、太田中学校など7件の本格的洋風建築を手がけた。天才であろう。水戸商業学校の本館はいまも一部が保存されて、最近歩道が大きくなりよく見えるようになった。この茨城県立図書館は戦災で焼失した。様々なコレクションを収蔵し、それらは貴重な文献だった。書籍はいずれデジタル化されるだろうが、現物を見たくなる時が必ず来ると信じている。筆蹟を液晶ごしに眺めて感動するだろうか?その意味でも図書館は文化財の収蔵庫である。

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